インプラント始める前の予備知識集

歴史について

日本ではここ数年に急に知名度が増してきたインプラントですが、実は歴史は古く紀元前にはすでにインプラント治療の概念があったといわれています。
具体的には、1931年に中南米のボンジュラスで紀元600年のインプラントしてある下あごの骨が発見されていたりします。
ちなみにこのインプラントでは貝殻が歯のかわりに使われていたようですが、ほかにも鉄、金、エメラルド、サファイヤなどが歴史を通して使われてきました。
そのような試行錯誤の上でついにたどり着いたのがチタンという金属です。
1952年、スウェーデンの科学者ペル・イングヴァール・ブローネマルク教授がこのチタンの有効性に気づいたといわれていますが、この教授は、研究のためにチタン製の器具をウサギの骨に埋め込み様子を診ており、最後に取り外そうと思った時に、チタン製の器具が骨と癒着してしまいとれなくなってしまったことに気づきました。
これはチタンが骨に結合するという事実が明らかになった瞬間ですが、この後の研究によって、チタンは硬組織に対しても軟組織に対しても親和性が高いということがわかってきたようです。
これら骨と金属が癒着する現象は「オッセオインテグレーション-osseointegration-」と呼ばれるようになり、1965年から人への臨床応用が始まることになっていきます。
1965年にブローネマルク教授によってインプラント治療が実験的に開始されたわけですが、最初の患者は、治療後40年近く、そのインプラントを活用して、最近になって亡くなったようです。
また85年間かけて治療されていきわかったのが、上のあご(上顎)の残存90.0%、下のあご(下顎)の残存92.3%というデータであり、これによってチタンを使ったインプラント治療の安全性や、その耐久性が証明されることになったわけです。
しかしインプラント治療をすれば自動的にその歯が健康で居続けるというわけではありません。
インプラント周囲炎の拡大、インプラントの破折などの恐れもありますし、連結しているネジの破損、インプラントと被せ物との接着に使用したセメントの流出によるトラブルなども実際にあるケースです。
それでインプラント治療を受けるさいには、しっかり治療をしてくれる歯科クリニックを選ぶというのも重要ですが、インプラントの寿命をできるだけ長くするために、定期的にクリニックに通ってクリーニングやケアなどを行なっていくというのも重要になります。
それでインプラントを受けたら、決められた定期検診は必ず受けるようにしましょう。

Copyright 2017 インプラント始める前の予備知識集 All Rights Reserved.